スノーレース用のタイヤを作る方法
こんにちは。
マジキチです。
誰も興味がないことをやっていくスタイルの当ブログ。
全く需要のない『バイクでスノーレースに出るときに必要なタイヤを作る方法』を書いていくゾ
前の記事でも少し触れたけど、わたくしマジキチ、2021年1月に雪上エンデューロに出場しました。
普通に考えて、土の上やらアスファルトの上を走るタイヤでまともに走れるわけないので、どうすれば雪の上で走れるタイヤが作れるんだって試行錯誤した結果がこちら。
そもそもスパイクはダメ?
宗谷岬初日の出ツーリングとかやってる、狂ってる人たち(褒め言葉)の間では、スーパーカブにスパイクタイヤを履かせるという冬道の走り方があります。
王道っちゃ王道デスヨネ
ところが!!
ほとんどの雪上エンデューロではスパイク禁止なんです。
スパイク履いてるバイクと接触したらアブナイんで。
ジョンレノン並に想像してみてください。
棘がびっしり生えたタイヤに腕を踏まれることを。
実際雪上でレースしてるとどうしても転ぶんで、バイクに轢かれることがあるんですよ。マジキチもS氏も轢かれました(照)
ということは、スタッドレスタイヤがベスト?ってなるわけですが、オフ車のスタッドレスなんて存在しないんですよ。
需要ないもんね。仕方ないね。
じゃぁどうする?
つくるー!!
てなったわけです。
(異常なテンションであることは承知している)
どやってつくんの?
基本的な考え方はとってもかんたん!
エンデューロ用のブロックタイヤに溝を掘る!
エンデューロ用でもMX用でも基本はブロックの角に意味があるわけ。
角の個数を増やせば雪上でも効くんじゃね?って発想。
安直と言うなかれ、車のスタッドレスも似たような構造なんだから!!
なに使って掘るの?
サイプカッター!!(昔そんなこと言ってる芸人さんいたよね)
これは高見道さんというバイク屋さんで購入しました。
※通販はしてないと思いますケド
写真探したけどなかった。
てか、普通に売ってるもんなのかなぁ・・。
構造は至って単純。
薄くて刃がついた鋼材が波打っていて「スタッドレスタイヤの溝ってこんな感じよね」な刃
トンカチでタイヤのブロックに打ち付けてサイプ切るんだってー(他人事)
サイプカッターでブロックひとつひとつに溝を切っていくわけです。
そしてブロックひとつに対してサイプを2とか3とか切るわけです。
前後のうち片方だけでもひとつのタイヤにブロックの個数は100個くらいあるんで、1個に3分くらいかかったとすれば、タイヤ1つで5時間、2つで10時間ですよ。
アホか。
どうすればいいんだ・・・(苦悩のマジキチ)
S氏「グラインダーで切ればいいってどっかに書いてたよ」
マジキチ「マジすか!」
ひたすら・・(↓グラインダーでサイプを切るS氏)
ただひたすらに・・・・
グラインダーでタイヤに溝切ると、溶けたゴムくずがあちこちに飛ぶんですよ。
我々はそれを「マン○ス飛んだ!ww」「マ○カス飛んだ!ww」って喜んでましたね。
完全に修学旅行の初日の夜の枕投げのテンション。
ガキかよ。
そんなこんな(?)でサイプ切り終わった写真がこちら。
・・・わかるかなぁ。
・・・分かりづらいよなぁ。
タイヤはVeeRubberのフロントがVRM-211F、リアがVRM-211Rですね。
夏撮った写真で申し訳ねぇ。
・・・レースの結果?
言わせんな恥ずかしい。
見えてきた課題
結局今回はグラインダーで全部仕上げたんだけど、課題も見えてきた。
- グラインダーなので均一に切れない
- グラインダーだと刃厚がありつぎる
- 切っていると刃にゴムが粘りついて、すぐに切れ味がゴミクソになる
- 溶けたゴムのニオイで心身ともにヤられる
- マン○ス飛んだ!wwが言いたくてしょうがなくなる
来年またタイヤ作ることを考えると(ゲンナリ)、何か手を打っておいた方が良さそう。
考えた結果
金はかけたくないが、今のタイヤの仕上がりでは満足できない!!
もっとキレイにサイプを入れられるはずだ!!!
春になってからもサイプのことばっかり考え続けた。(嘘)
ふと、S氏から「もういらない板金ハンダ用のハンダごてあるんだけど、これでサイプカッターつくれるんじゃね」と言われたところから、物語は急展開。
ハンダごての先端を少し切り落としてフラットにし、段差をつけて雌ねじを切ってアタッチメントをつけられるようにし、サイプカットからブロックの角出しまでできるハイスペックなトレッドドクターもどきを作成した。
※本家はリンク先から購入できますがちょっと高い。
これにサイプカッターを付ければサイプ切りも簡単になるはず!!!
※写真撮り忘れた
まとめ
みんな!
オフタイヤにサイプ切って冬山いこうよ!
あと、使い古してブロックが丸くなったオフタイヤあったらブロックの角出して再生して使うから送ってくれてもいいんだよ!!(オフタイヤ乞食)